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第61話 見えた未来

작가: ふりっぷ
last update 게시일: 2026-10-15 07:08:37

 戴冠の儀の準備が進む広間を離れ、

 クラリッサたちは王宮の一角、控えの間に集まっていた。

「姉上、父上の様子が変です」

「きっと、メモリ・アーカイブをお使いになられたのだわ。

 そこで、マリアの支配の記憶が呼び起されてしまった」

「父上にはお待ちいただくべきでした」

「まだ、戴冠が終わったわけではないわ」

 窓の外には、戴冠式の支度に追われる人々の姿が見える。

 その誰もが、迷いのない穏やかな表情をしていた。

「固定率を、確認する」

 エルネストが静かに理紋を展開した。

《アナライズ》

【対象:王都リオネール/固定率:推定六十一%】

「六十一……」

 クラリッサの声が震えた。

「昨日より、また上がっています」

「戴冠の儀が近づくほど――」

 ジュリアンが手帳を睨みながら続けた。

「固定が加速しているように見えます」

「儀式そのものが、固定の《総仕上げ》になっているのかもしれません」

 そのとき、ジュリアンの手がわずかに震えた。

「……姉上」

「どうしたの?」

 クラリッサが顔を向ける。

 ジュリアンはすぐには答えなかった。

 手帳を握り締めたまま、しばらく俯いている。

 やがて、
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